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  • No : 21627
  • 公開日時 : 2015/03/23 11:21
  • 更新日時 : 2018/04/09 17:00
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【DataSpider Servista】 DataSpiderServer のサービスが起動しない場合のチェックリスト

DataSpiderServer のサービスの起動に失敗した場合に、チェックが必要な情報をまとめています。
 
サービスの起動の失敗は、ライセンスファイル、設定ファイル、モジュールの不整合や、通信ポートの問題など、複数の要因で発生します。
 
詳細は以下をご参照ください。
 
カテゴリー : 

回答

目次
切り分けのために確認するポイントを確認する場合
なぜ確認が必要か、理由を知りたい場合
本文書にしたがってすべて確認した上でも事象の原因特定や復旧ができない場合

また、本問い合わせと関連している情報を参照したい場合には「参考情報」をご確認ください。

確認するポイント

1. ポート

「netstat」コマンドなどで、DataSpiderServer が使用するポートを
使用しているプロセスがあるかご確認ください。
※ 詳細は、ご使用中の OS のコマンドをご確認ください。

対処方法:
 DataSpiderServer が使用するポートを使用しているプロセスがある場合は、
 そのプロセスを停止して、再度起動してください。

2. ライセンスファイル

ライセンスファイルが以下のディレクトリに配置されていることをご確認ください。
$DATASPIDER_HOME/server/lic/
 
対処方法:
 配置されていない場合には、ライセンスファイルを配置して
 再度起動してください。

3. サーバモジュール

事象が発生している環境と同一バージョン、同一のサービスパック、
同一のパッチを適用して同一のドライバをインストールした環境を作成し、
事象が発生している環境とモジュールの数や名前が一致していることを
ご確認ください。

事象が発生している環境にだけ存在しないモジュールがあった場合、
そのモジュールが無いためにエラーが発生している可能性があります。

対処方法:
 以下のいずれかの対応により、モジュールを問題発生前の状態にしてください。

 ・バックアップからの復旧
  バックアップを取得されている場合には、以下のディレクトリを、
  事象発生前の状態に戻してください。

  $DATASPIDER_HOME/server

  ※リポジトリ DB を使用している場合には、整合性を保つために、
   リポジトリ DB も、モジュール側と同一の日時の状態に戻してください。

  ※DataSpider Servista の連携処理で作成しているファイルが、
   上記ディレクトリ以下に配置されている場合には、そのファイルも
   元に戻りますのでご注意ください。

 ・再インストール
  バージョン 2.4 以降をお使いの場合には、各バージョンの
  「アップグレードガイド」をご参照いただき、旧環境のバックアップと
  新環境のインストール、各種設定の移行を実施して、環境を
  再インストールしてください。

  バージョン 2.4 より前をお使いのお客様に関しては、上記手順が
  ご使用いただけません。この場合には、バックアップから復旧して
  いただくようお願いいたします。

4. 内部設定ファイル
 以下の内部設定ファイルを展開し、</projects>でファイルが
 終了していることをご確認ください。
 $DATASPIDER_HOME/server/etc/projects.xml

対処方法:
 3. と同様の方法で対応してください。

5. メモリの確保
 Ctrl を押しながら、exe ファイルから DataSpiderServer を起動して、
 ($DATASPIDER_HOME/server/bin/DataSpiderServer.exe)
 以下のように表示されるかご確認ください。

Error occurred during initialization of VM
Could not reserve enough space for (ヒープサイズの初期値)KB object heap
[press enter to close this window]

対処方法:
 -Xms で指定しているヒープサイズの初期値の値を小さくしてください。
 -Xms に関しては、こちらのヘルプをご参照ください。

 ※ヒープメモリで設定できる最大値の目安に関しては、FAQ No:21180 をご参照ください。
 

確認の理由

DataSpiderServer の起動処理は、以下の順序で実行されます。
このため、以下のいずれかの段階で、処理が失敗することにより、
DataSpiderServer が起動できない状態になります。

(0) 必要なメモリの確保
 設定されているヒープサイズの初期値をもとに、DataSpiderServer に
 必要なメモリを確保します。

 必要なメモリが確保できない場合は、起動に失敗します。
 (※この場合は、server.log などのログも出力されません)
 このため、「5. メモリの確保
」を確認しています。

(1) DataSpiderServer の稼働に必要なモジュールをロード
 処理に必要な java のモジュールをロードします。

 モジュールに不整合が発生している場合は、エラーが発生して起動に失敗します。
 このため、「3. サーバモジュール
」を確認しています。

(2) (1)でロードしたモジュールを初期化
 ライセンスや設定ファイルを参照してロードしたモジュールを初期化して、処理が
 実行できる状態にします。

 ライセンスが存在しない場合や、設定ファイルが不正な状態になっている場合、
 起動に失敗します。
 このため、「2. ライセンスファイル」「4. 内部設定ファイル」を確認しています。

(3)指定されたポートを使用してプロセスを開始
 インストール時や、DataSpiderServer の設定で指定したポートを使用して、
 DataSpiderServer のプロセスを開始します。

 指定したポートが他のアプリケーションに使用されている場合は、起動に失敗します。
 このため、「1. ポート
」を確認します。
 

調査に必要な情報

「確認ポイントと対処方法」に記載した内容をすべて実行しても問題が解消しない場合、
過去に発生したことがないエラーが発生して、起動処理が正常に終了していない可能性があります。

状況を確認するために、以下の情報をご確認の上で、サポートセンターまで
お問い合わせをお願いします。


(1) 事象発生のきっかけ
 DataSpiderServer をインストールした直後から事象が発生しているか、それまで
 問題が発生していなかった環境で、突然事象が発生するようになったかご確認ください。

 また、事象が発生し始めた場合には、最初に事象の発生を確認された日時と
 その前後で変更された設定や実施された作業についてもご確認をお願いします。


(2) 発生頻度や回避策の有無
 運用への影響を確認するために、事象の発生頻度(毎日、毎月、など)や
 回避策の有無(サービスの「回復」で再起動している、など)について
 ご確認をお願いします。

(3) 事象が発生する条件
 事象が発生する条件(セキュリティソフトが動作中に発生、など)について
 お気づきの点があれば、情報の提供をお願いします。

(4) ログファイル
 事象が発生した時間帯に出力されている、以下のログファイルを
 ご送付ください。
 $DATASPIDER_HOME/server/logs/server.log
 $DATASPIDER_HOME/server/logs/server.log.N (※ Nは半角数字)
 $DATASPIDER_HOME/server/logs/server.error.log
 $DATASPIDER_HOME にある、ファイル名に「install」または「インストール」という
 単語が含まれて、「.log」で終わっているログファイル


(5) 実行ファイルからデバッグモードで起動した場合のログ
 server.log に起動時のログが出力されていない場合は、実行ファイルから
 Ctrl を押しながら DataSpiderServer を起動して、コンソールに出力されて
 いるログを、コピー、ペーストしてご送付ください。
 実行ファイルは、以下のディレクトリにあります。
 $DATASPIDER_HOME/server/bin/DataSpiderServer.exe

(6) モジュール
 復旧作業前にバックアップを取得されている、以下のディレクトリをご送付ください。
 $DATASPIDER_HOME/server

※圧縮後のファイルサイズが 10 MB を超える場合は、大変お手数ですが、ファイルを分割してアップロードをお願いします。
 
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